2009年06月17日

映画/サスペンス「赤い影」ニコラス・ローグ

幼い娘を事故で失ったバクスター夫婦が、夫の仕事(古い教会の修復)で水の都・ベニスに向かう。そこで出会う不気味な老姉妹。不可解な連続殺人。そして、赤い影...。

恐怖映画として名高い作品でもあります。

まず、その映像自体はCMのようにとても綺麗なのに、編集がドキュメンタリー風、というか自主制作風なのが気持ち悪いです。
そして、役者がモジャモジャ面長のドナルド・サザーランドとブロンド美人のジュリー・クリスティ、漫画のようにわかりやすい。
ジュリーは「ドクトルジバゴ」などでの熱い思いを秘める高貴な女性のイメージとは違う、今風の人妻を演じています。しかし、彼女って結局この映画でも「デモンシード」でもなんだけど、やたらセックスの対象として描かれるよね。
(この映画も「もっともえろっちいベッドシーンがある映画ランキング」で1位になってたかな)
舞台はベニス。水と生活がここまで接近しているのかと驚かされます。
足元はに土の地面が無くてレンガ道か水だというのが、なんとも閉塞感ヒシヒシですね。

さて、語り継がれるほどの驚愕のラストを含む肝心のストーリイなんですが、これが...なんというか....ギクシャクしてるんです。
しっくり来ない。設定の説明があまりなされていないのは、別にいいんです(ハリウッド映画は説明しすぎだからね)。だからこそ自主制作映画のように思えたんですけどね。そこはいいんです。
問題は、全ての出来事の比重がチグハグというか、ラストにつながって行かないんですよ。
衝撃のラストも衝撃なんだけど「え?!で、何だったの?!」という衝撃。怖いんだけど、納得いかない。
途中の怖さとラストの衝撃が別枠っちゅうのはどうなの?と。
設定に関しても、あとで自分で考えたり、他所で読んでフンフンと納得出来たんですが、納得しても、ぎくしゃく感はかわらないね。

とにかくぐだぐだいうても雰囲気は一級品です。こういう映画は雰囲気が一番大事ですからね。だんだん好きになってきます。
リンチや黒沢清が自分の作品でリスペクトしてるのもよくわかります。

あ、音楽がこれまたいいんですよ。

最近こういう映画を見る時も、みんなが寝静まらないと見れないもんで、今回も夜中にヘッドホンかけて、半分ずつみました。
見てる途中に、後ろの方で開いている和室の暗闇から何か出てくるかもしんないってしょっちゅう後ろ振り返ってました。
怖いって感じるのは面白いんだよ。

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