2009年11月18日

『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』編:中村融

時を恋を扱ったSFばかりを集めたアンソロジー

中3の時、ジャック・フィニイの短編集『ゲイルズバーグの春を愛す』にある「愛の手紙」に感動して以来、彼の本を集めてきました。集めたといっても翻訳されたものは数冊なんですけど。(「夜の冒険者」だけはいまだに手に入ってないんだよね...。)
しかし、この歳になってジャック・フィニイの未訳短編が読めるとは、感激です。

このアンソロジーは「時間と愛」がテーマですから「昔の恋愛の失敗をやり直す」ものが多くなっているかと思いきや、それ以外も沢山ありました。
そのかわり時間ものを書く時、なんとかして読者を迷わせたいという作者の思惑が湧いてくるのか、技巧を凝らした展開が多いんです。その場面が過去なのか未来なのかが曖昧になる状態。そんなパターンがいくつかの作品でみうけられました。

物語のまとまり具合をみれば「チャリティのことづて」「かえりみれば」「時が新しかったころ」「台詞指導」ですね。
しかし、一本だけといえば「時のいたみ」でしょうかね...。

まぁ、「愛の手紙」を超える傑作は同じフィニイとても書けないということで。


追記:
本の解説にもありました「チャリティのことづて」は「新トワイライトゾーン」でドラマ化されています。可愛らしい作品です。
posted by tom at 09:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 濁書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/133233026

この記事へのトラックバック