2009年12月14日

アニメ/ビートルズ「イエローサブマリン」

海の底にある平和な王国、ペパーランド。ある日、人気楽団サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドが音楽会を開いていると、音楽が大嫌いな悪者、ブルー・ミーニー達が現れ、王国への侵略を始めた。ブルー・ミーニー達の攻撃によって、平和な王国からは愛や音楽が失われてしまう。やっとのことで攻撃をのがれた指揮者のフレッドは、潜水艦「イエローサブマリン」に乗って外界へ助けを求めることにする。リバプールに辿り着いた彼はそこでリンゴに出会う。ペパーランドの危機を聞き、リンゴはビートルズの仲間・ジョン、ポール、ジョージと共に、ペパーランドを救うため、イエローサブマリンに乗って海の底へと出発した。航海の途中で様々な不思議な出来事に出くわしながらもフレッドと四人はペパーランドに辿り着き、音楽とユーモアを武器に、ブルー・ミーニー達との対決に挑むのであった。(wikiママ)

はい、有名でありながら、意外とみんなに観られていないアニメです。 
何も考えなくてみたら、面白いですよこれ。
あの当時、これが誰を対象にして製作されたのかを考えてみたら
全然わかんなくて面白いんです。

ビートルズというバンドがすでに「あっちの方向」に行ってしまってる状態につくられたものです。
実は、それ以前に「ビートルズ」というブランドの元に子供向けのテレビアニメも放映されていたことがありまして「アニメとビートルズ」という組み合わせは不自然じゃなかったのです。
64年のテレビアニメは『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』のイメージでつくられたキャラです。
それに対して今回の「イエローサブマリン」は68年に公開されてます。
つまり、アルバム『リボルバー』B面ラスト曲「ダライ・ラマが山の頂上から説法しているような感じで」(レノン談)つくられた傑作変態歌「トゥモローネバーノウズ」以降のイメージでつくられたものだと言えばいいでしょうか?
いや、もちろんビートルズのメンバー自身がテリー・ギリアムのようにチマチマとアニメを作っていたわけではなく、作りかけのアニメをメンバーに見せて「いいじゃないか!」と気に入ってラストに実写で出たというエピソードからして、他の人が勝手に作ったものにメンバーが声を入れた、ちゅう経緯ですね。(ここらへんええかげんな知識なのでもっと詳しい話は巷にあふれるマニアさんたちに聞いて下さい)
だからテレビアニメのビートルズと映画「イエローサブマリン」は
藤子不二雄の「オバケのQ太郎」と同じ作者による「劇画・オバQ」くらいの違いがある訳です。
(参考資料「劇画・オバQ」

で、ですね。本編はどんなかんじなのかというと、絵柄から想像する通りサイケな絵柄と描写、ナンセンスで不条理なギャグと小学生でも喜ぶかどうか分からないユルい物語で構成されています。
しかも後半ダレてきてたりして。
ユルい話は、それこそLSDでホンワカしてる頭には丁度いい具合でしょう。なんなりとややこしい解釈を後付けできますしね。
一番印象に残ったギャグは、なんといってもジョン・レノンの登場シーンでしょう。一瞬の出来事でおもわず「え?!」って言ってしまいました。いろいろまわりまわっての面白さで爆笑です。
とにかくピカチュウポリゴンの回な映像が満載です。




これを観ていて思い出したのが、先に出したテリー・ギリアムの「バンデットQ」です。
四次元の穴とか、身内まで脅すボスキャラとか、最後のハチャメチャな戦いとか。「バンデットQ」脚本をかいたマイケル・ペリンはある程度参考にしていたのかもしれませんな。制作したハンドメドフィルムズ社は、ジョージ・ハリスンの会社でしたしね。

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