2009年12月10日

漫画/はっけよい!「よつばと!」9巻 あづまきよひこ

5歳の女の子よつばの日常をおっとりと描いたギャグまんが。
 この巻では
「予定を立てる」
「はじめてぬいぐるみを買ってもらう」
「とーちゃんのつくったコーヒー」
「焼肉屋さんにいく」
「気球の大会を見学」
といったお話が載っています。(「佐藤さえの本棚」レビューママ)


いやいやアマゾンのレビュー読んで「読者ってコワイ!」って
しみじみ思いましたね。
「もう買わないかも」なんて書いちゃうんだね。正直にもホドがあるよ。
確かに、今回はテンションちょっと下がってるかもしれないよ。
8巻の、どこの町でもあった「秋祭り」を丁寧に描いた話は
「子どもの生態を上手に描いた漫画」という位置から、もうひとつ上のレベルにすっと移動したように感じたぐらい見事だったからね。実に奥深い名エピソードになってたと思います。
そのあとの1年後に出た本です。
じゃあ、今巻は手を抜いていたのかというと、おそらく8巻よりも手の込んだ事をしていると思います。
皆が違和感を覚えるという焼き肉の話が実は一番凝ってるのではないでしょうか?(気球話は秋祭りと同じ構成かな?)こういうものを生で読める日本人はとてつもなく幸せなんですよ。
僕はどうしても「こんな漫画がこれだけのレベルで書き続けられるのか?」と書き手の立場に立って考えてしまうので、そう思っちゃうのかな。

毎回ヒットするギャグが必ずあるんだけど、今回は「はっけよいのこった」とか、「ジュラルミン立った」とか。みんなが違和感をもった「あさぎとぐるぐる」も、作者に寄る微妙な釣りであると想像。結局とうちゃんはダレともくっつかないよ。あさぎはもともとそういう性格やんんかw。
あ、ちなみにウチでよく活用されているよつばギャグは「がー!」と「シャー!」かな。
このマンガは「よつばの妄想(?)否定せず、まわりの大人達が参加する」という姿勢が物語を楽しくさせてる重要素だと思うんですが、
これが、我ら大人が実生活でできるのか?つうと、意外と出来るんですね。しかも参加すると面白い。お笑いでいうところの「ノリつっこみ」のつっこみ無し状態ですよ。照れずにやってみると、新しい発見があるかも?!

晩ご飯の肉じゃがの醤油がチョト濃いくらいで「離婚じゃあ!!」とちゃぶだいをひっくり返す読者にはもうちょっと我慢して欲しいけど
...まぁ、どれだけ期待されてたのかという裏返しなんでしょうね。
自分も他の映画とか小説のレビューでは、同じような事をしてるかもしれないなぁ....。見苦しいので、ちょっと控えます。

とにかく、作者には好きなようにかいてもらいたいです。
そして我が家では、この9冊をことあるごとに読み返して、次の巻が出るのをあわてずに待ちます。
そうこの作品は、歴史上の人物が名言をのたまいながら暴れる大河漫画や科学考証バリバリ漫画と同じぐらい
いやそれ以上に、読み返すに値する漫画だと思っています。
posted by tom at 00:37| Comment(1) | TrackBack(0) | 濁書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 おお!すばらしい!なんと愛情あふれる感想でしょう!!
 やっとで、私にしっくり来ました。
 あー、よかった。
 安心した。
 他の人の書いてる感想ががしっくりこなくて落ち着かなかったんですよ。なのにさらし者になってしまっていてビックリ。
 似た様な所に着地してくれる文を読んで、ほっとしました。
 ありがとうございます。
 
Posted by 佐藤さえ at 2009年12月10日 21:53
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