2013年02月26日

去年読んだ本の評

FaceBookにあげていた本の評をたれっと、コピペしてみました。
少ない!
この感想がなんの役に立つのかわかりませんが、
え〜っと、何かの役に立つでしょう!きっと。
「夏のあらし!」小林尽
ジャンルの方向がさだまらないまま始まった作品だったのだろうか?
途中オマケエピソードのようなのもが延々続いて
読者がこういうマンガなの?と納得しかけたころに
作者の描きたいものがきまったのか、もの凄い描写がはじまる。
何を描いてるのかわからないコマも多いが、その迫力は素晴らしい。
ただし、最後の最後はむりやり引き戻して終了させた感があり
「不思議惑星キンザザ」の終盤のように説明を要する展開となる。
ありがちなラブコメなんだろうと、勘違いされて読まれないかもしれないマンガだから勿体なくて、ここに書いてみる。
傑作とは言えないが、一読する価値はアリと。

「妖怪一家 九十九さん」富安陽子、山村浩二
知ってる人なら唸ってしまう強力タッグ!
(中身はまだまだ助走だったけど)
ぜひ続きもかいてほしいなぁ。

「ファイナル・オペラ」山田正紀
オペラ最終作読了。
いや〜正直今回は読むのしんどかった。
殺人現場が能舞台なんだけど、能の知識が全くないので
絵が浮かばなくてコマッタ。
いきなり、シュレーディンガーの猫の話からはじまりながら
平行世界と、まさにとんでもない復讐の物語を題材にした能を
まぜこぜにして展開する、カッコイイ山田正紀節は健在。
相変わらず敵はアレなんだな!!


ジェーン・オースティン「いつか晴れた日に(分別と多感)」
ようやく読了。
2重3重にもってまわった上品な言い回しに苦労したよ。
ただただ持ち金がどうだの、土地がどうだの人柄がどうだのと
お金持ちさん達が井戸端会議してるだけだのに
人物描写が面白いので読み進んで行く感じ。
あまり好かんキャラばかりでてきて、感情移入しにくいけど
そういう人物ばかりのクソのような晩餐の場面では
意地の悪い描写満載で見事だね。
もともとBBC版「高慢と偏見」が大好きなもんだから「エマ」も読んだ。
小説の「高慢」は以前読み始めたけど訳がピンとこなくて頓挫した。
映画の「プライドと偏見」はな〜んか雰囲気が薄すぎるし、変だから10分で脱落。
今回の「いつか晴れた日に」も予告見て、主人公たちが年上すぎてびっくり。
役者としては二人とも大好きなのに、この物語にはあわんでしょ。
見るのが怖いので、考えてる。
イメージって難儀だな。

...次の読書は、おなつかしやクイーンの「Yの悲劇」さ。バラライカー!

エラリー・クイーン「Yの悲劇」読了。
実はまともに読んだのは今回初めてで
石坂浩二主演のTVドラマしか観ていない。
(調べたらオラが10歳のときだよ!夏目雅子出てたの記憶に無いぞ!)
原作の凶器マンドリンがTVではバラライカに変わってた。
古い作品ながら殺人マシーンと化した犯人の恐ろしさは今でも衝撃的だね。
終盤、探偵役のレーン爺さんが、犯人を知りながら事件自体から「逃げ出す」のが
事件のどうしようもない重さを引き立たせてますな。

お次は「スプートニクの恋人」で初ハルキ。
なんかアーヴィングの小説読んでるみたい。

村上春樹「スプートニクの恋人」読了。
100円で売ってたので買ったまま積んどいたもの。
なるほど非常に読みやすい文で、何かしら残るものを読んだような気がする後味。
物語自体はシンプルだけど、出てくる人物たちが持っているエピソードが多様さで奥行きが増してくる。
100%共感できない人物ばかりだけど、そういう考え方するわなぁと納得してしまう。
異国の風景などは、まるで空気まで感じられるような描写。
分かりやすい言葉を選んでそこまで書けるってすごいよね。
みんながホメるのもなんとなくわかったわ。
(そのホメてる文読んでもひとつも理解できなかったけど)
ほぼ読まずぎらいだったのは謝ります。
また機会があったらほかの作品も読みます。

えーと、お次は藤沢周平「隠し剣孤影抄」に行ってみます。
(藤沢文学は「蝉しぐれ」しか読んでないわ)

藤沢周平「隠し剣孤影抄」
読了。
短編集なんだが映画になった「鬼の爪」も「鳥刺し」入っている。
いずれの話も一子相伝の必殺技を駆使して戦うというもの。
もう、山田風太郎の忍者小説ほどではないが、必殺技だらけ。
(それ自体の描写はなーんとなくぼんやりしてるんだわ)
それより、中流の生活をする武家の描写が面白いね。
現代のサラリーマンみたい。
男女関係については、先日のオースティンと同じく
現代ではさほど気にならない「身分差」が大きな障害となっているので、僕らが読むとイビツな感じに思える部分もあるね。
「臆病剣松風」「宿命剣鬼走り」「女人剣さざ波」が面白いかな。(うち2つは女剣士の話か)

次回は山田正紀の怪作「最後の敵」の再読。
燃えるようなオーライ画伯の表紙がまぶしいぜ!
古本屋で初版本なんだけど、つやつやと奇麗なしおり紐が出て来たよ。

山田正紀「最後の敵」読了。
出世作「神狩り」から一貫していちばん上のアレを敵にまわした物語ばかり書いている作家。
(最近の「ファイナルオペラ」でも「善人なおもて往生を遂ぐ、況んや悪人をや」の仏教の教えに立ち向かう母親の話だった)
今回の敵は「進化」だよ。進化相手に戦うの。
マシスンの「地球最後の男」へのオマージュも入ってたかな?
けど、雰囲気的には永井豪のマンガに近いかな。
おっさんになっちゃったボクには少し乗り切れない部分もありました。

お次は筒井康隆の「残像に口紅を」です。(古本屋で100円)
うわ!後半の袋とじ部分w破ってないのに
どうして古本に売ったんだろう?
あ、これ「虚人たち」の続編にあたる実験小説か。
「虚人たち」は必死に読んで辛かった思い出があるわ。

筒井康隆「残像に口紅を」
読了。
前作「虚人たち」につづく実験小説。
「虚人たち」は自分たちが小説内でつくられた人物であることを知りながら物語を展開して行くといったもので、難解過ぎて
僕が筒井小説離れした原因のひとつだった。
今回の登場人物も自分が虚構と知っている。しかも前作の反省もしているw
今回は、垂水の家と灘の書斎を持つ作者をモデルとした作家の日常を描いたものだが、世界から50音のひとつずつ文字が消えて行くというルールの元で物語が進められていく。
その文字が入ったモノやコトがあれば同時にそれも消えてしまう。言い換えが出来るなら、消えない。
後半になっていくにつれて、作文が困難になってくるのだが
これこそ天才の腕の見せ所とばかりに、流暢に物語が続く。
凄いぞ!凄いぞ!
あろうことかこの発語障害の状態で、濡れ場と創作講座、自伝まで盛り込む!
最終章の針の先の上で踊るような文が素晴らしい。
ただし、物語としては意外性に乏しいので、ね。

次回はピート・タウンゼンドの「四重人格」
アルバム自体はpodに入れてほぼ毎日1曲は聴いてるんじゃないかな?(映画「さらば青春の光」も観てない)
あ、これ小説じゃなくて散文だわ。つらいなぁ...。

ピート・タウンゼンド「四重人格」
読了。
短編のようだが散文形式。
しかも同タイトルアルバムとは全く関係ない。(原題は「馬の首」だと)
血と某体液でつづられたようなロックバンドの生態がメインで
訳が下手なのか元の文がヘタなのかわからんが
ダレが何をどう思ってどう行動しているのか
なかなか理解しにくい文章ばかり続く。
一編だけ「屋根裏の散歩者」のごとき話があるがそれとてPVのような雰囲気小説。
やはり、歌う奴らは歌で勝負しろということですかな。

次に読むのは....考え中。

岡田淳「選ばなかった冒険 光の石の伝説」読了。
児童文学です。

1985年にかかれた「二分間の冒険」は子供達が熱中する「テレビゲーム」を題材にした不気味な名作でした。
1997年作の今回も全く同じ題材で挑戦しており血みどろなクライマックスなどは少年少女はどう読むんだろうと思いました。
「ヤッチマエ!」と叫んで画面の中とはいえ、人殺しを喜ぶのはいかがなもなのか?と問いかけております。
個人的には、人間はどうしても闘争本能とか破壊したい欲望とかと同時に死に対する憧れもありますから、そこらへんのガス抜きのためにゲームとかスポーツのような「競技」あるいは、小説やテレビ、映画(あとAVも?)のような仮想娯楽が必要なものなんだと思っております。
そのガスを残したまま実生活に流れていくから、ややこしいことが起こる訳なんですね。
カセットコンロのガスはしっかり抜かんと、迷惑がかかりますよと。
で、今回はどうしても「2分間」と比べてしまいまして、登場人物が薄いのと、ゲームの世界の舞台半分が倉庫の中だったりするので地味だったかな、と思いました。

次回は、ねじめ正一「突撃熊谷商店」です。
はい、あの熊谷姉妹のところの話ですね。


ねじめ正一「熊谷突撃商店
」読了。
後に女優二人を生むことになるキヨ子の生涯。

井上ひさし作品に似ているような気もするが、底辺にどろっとしたものがあるので
あまり楽しく読めない。
「なぜそいつを容認する?」と言いたい部分も多いのだが、
多くの昔の女性はこうだったのだろうし、社会環境がこうだったんだろう。
後半に松田優作が出てくるのだが、これも予想通り難儀な性格だったね。
「あとがき」を含めて「キヨ子一代記」とするのだが、
この「あとがき」がいちばん印象深かったりする。

お次は積ん読状態だったJGバラードの「結晶世界」を。
創元の活字、読みにくくてアタマに入らん!

JGバラード「結晶世界」読み終わったんだった。
いや〜、薄いのに読みづらくてねぇ。

最初にイメージしていた主人公像が、途中で描写された脇キャラと同じだったんで
「あれっ?」ってなっちゃって
そこから、もうあらゆるイメージが崩れて進まなくなっちゃった。
なんとか読み終えたし、ここが面白いんだろうなと思う部分もあったけど
とにかく疲れました。ええ、もうこれは結構です。

お次は、もうすぐ読みおわるけど
奥さんが図書館から借りて来た恩田陸の「ライオンハート」
これってスマップのあれからきてると思ったから、な〜んとなく敬遠してたけど
違ったわ!アッチの方だったわ!!

恩田陸「ライオンハート」読了。
「SMAPの歌から書いたのか、書かされたのか。恩田ちゃんも
そっちいっちゃっうんだよね〜、悪か無いんだけどね、なんというか、まぁ.....僕にとっての「ライオンハート」つったら、ケイト・ブッシュ一択なんだけど、古いし今やマイナーだからなぁ....」
なんて思ってたら、ケイト・ブッシュの方でした!

時を越えて巡り会うふたつの魂の物語、連作。
字で読む少女漫画の王道。二重の虹のシーンが素晴らしいのよ。

もちろん「ポーの一族」テイストも入ってますが、この物語の中心は「ライオンハート」というより
デビューアルバム「天使と小悪魔」中の『少年の瞳を持つ男』なんじゃないでしょうか。ヒロインが「ヒースの丘を駆け上る」場面もあって、どんだけケイト好きやねん、と。
曲自体に思い入れが無かったら、ヌルい本かもしれないね。
(どんな曲なの?とYoutubeでPVみるとどれもへんちくりんな踊りが付いていてゲンメツするので、知らない人は観ないように)

お次は、ブライアン・セルズニック作「ユゴーの不思議な発明」です。スコセッシによって映画化された原作。
全ページの半分は絵ですね。

ブライアン・セルズニック「ユゴーの不思議な発明」読了。
からくり人形、時計台、そして映画と僕好みのガジェットばかりを集めてつくられた物語。
しかも物語の半分は絵で綴られる。(この仕掛けは最後に明かされる)
絵といっても主人公が走ったり、アップになったりという映像的な連続絵が多い。遠景はラフだがアップになったときの人々表情が魅力的。
ただ、物語の人物達がものを盗む場面が多い。生活のためとはいえ、その盗みに対しての彼らの考えをもう少し入れてくれれば、もっと納得して読めるのにな、と思った。
読後にからくり人形が気になってネットで動画を探したよ。
学生の頃は本の挿絵とかを見ながら動きを夢想してたのが
今は簡単にみれるんだねぇ。

お次は、マンガや映画にもなった酒見賢一の「墨攻」
わお!挿絵が伸坊だ!

酒見賢一「墨攻」
読了。
小国の危機に派遣された一人の男の物語。城塞都市は大国の攻撃から生き残れるのか?

情に厚いヒーロー像が出ると思いきや
実に実践的な鬼軍曹キャラだったわ。(死体を一カ所に集めておいて、長期戦で食料が無くなれば....とか)
ドライで古典的な展開なんだが、安心して読めた。

簡素な文体を試みようとしているところがいい。
(後半息切れしているようにも思えるが)
こういう文体は古びないね。
それにあわせるように南伸坊の挿絵が、シンプルかつ的確で
中国絵画のパースをモダンなロットリングの線で仕上げている。
しかし主人公の顔が伸坊本人に見えるのは気のせい?

次回は、井上ひさしの戯曲「小林一茶」
いったいどういう考えの上のチョイスなのかというと
たまたま家にあるハードカバー、文庫本を交代に読んでるだけでして...。(次回のこれは文庫本)

井上ひさし「小林一茶」
読了。
前回の「墨攻」に続き、無駄無くキレる文体がいかす本。
これじゃあ毎度脚本が遅れたワケだと納得。

泥棒容疑をかけられた一茶のアリバイを吟味するために
芝居仕立てで、一茶の経歴をなぞっていく。

....説明しにくいが劇中劇が中心なんだよ。しかも自然に展開して行くのが凄いよね。
推理ものでありながら、偉人伝、俳界の表裏、男女の悲哀まで描いて、最後にはどんでん返しもあるというむちゃくちゃてんこもりな劇。もちろん笑いと俳句もてんこもり。
軽快ながらも浅ましいまでに俳句にのめりこむ一茶の姿が浮かび上がって、これは深いぞ。

次回は夢野久作の「死後の恋」
チャカポコ以来久々の夢野本。表紙はおどろおどろしいし
2段組みだもんで、読みにくいんだよね。

また遅れた通勤電車の中で
夢野久作「死後の恋」読了。

レトロなエログログランギニョールな内容だが
乱歩が長編マンガ風なまったりとした描写なら
夢野は短編マンガのエッジが効いた描写が多いかな。
まぁもちろん短編集だからそうなのかもしれんが
「ドグラマグラ」でもそういう感じだったからね。
主人公の独白形式が多くて、落語風なのもある。
実は彼の作品は、舞台となる土地や背景の文章や
登場人物の仕事に関しての文章が面白くて
肝心なメインの物語やオチが
「え?そっち行っちゃうの?このエピソード膨らまさないの?」といったような感想を持ってしまう。
(ああ、これはオチというよりサゲといったらいいのか)
「鉄鎚」や「押絵の奇蹟」などを読めば分かってもらえるかな。
夢野作品は死後50年以上たっているので『青空文庫』サイトで読めるよ。

次回はアラン・シリトーの「長距離走者の孤独」です。
これは、個人的に思い入れがある本。

こうの史代「この世界の片隅に」前後編読了。
古本屋で2冊200円で買ったんだけど...すごいもん読んだ。
久々にお腹いっぱいでまだ読み切れないマンガ読んじゃった。
けど、読み直すには重たすぎて少し間をあけたいな。

このマンガ、初めの2編が短編として掲載されたらしいかわいい妖怪譚で「この路線で行くのかな」と思ったが
連載がきまった時点で主人公をそのままに、ファンタジーを封印して、終戦近くを描くきわめてリアルな物語に変更した形跡が伺える。
しかし、最終にその違和感がある部分もぐいっと力技でオチをつけているのが唸るほど素晴らしい。
絵柄は軽快かつ細やか、表現を常に工夫いているのがよくわかり、なおかつ膨大な資料の上に物語を構成している。

舞台は広島ということもあり、同郷の親に読ませようかとも思ったが、あの前後を体験した人にはあまりにもキツい部分があり、やめた。
でも子供には読ませる予定。
痛感した!日本のマンガは素晴らしい!

追記:主人公の失敗した時の顔がカワイイんだわ。

アラン・シリトー「長距離走者の孤独」読了。
労働階級の人々を描く短編集。
人生のゴールに「心から裕福な生活」は無く、
現状の心の置場をどこにするのかを模索している人々ばかり出てくる。
喧嘩、窃盗などを生活の一端とする人達。
親から友人恋人から向上心を潰される日々。
読んでいて疲れました。僕らのような自分の生活を「中流」と考えている奴らが(幻想かもしれんけど)通勤電車で読むもんじゃないね。
僕があまりにも成績が悪かった中学生の頃
見かねた親が、兄を弟の家庭教師としていた時期がありました。
その時に音読させられたいくつかの本の一編が
この中の「フランキー・ブラーの没落」でした。
当時は、面白さが分からなかった。
その他開高健「白いページ」や筒井康隆、HGウェルズの「世界史」も読まされました。
ご存知の通り成績は上がらず、兄は解雇されました。
そして、今でも面白さは分かりません。
この本の中で面白かったのは「漁師の絵」ぐらいでしょうか。

次回は、筒井康隆「霊長類 南へ」です。
昔読んだ気がするんだけどなぁ。

筒井康隆「霊長類南へ」
読了。
中国の核ミサイル基地の誤射により、世界は滅亡へ。

ああ、このスピード感が初期のツツイ小説!
人々がパニックを起こして暴れのたれ死んで行く光景をこれでもかと描写。清々しいまでの大恐慌。
国会内でもドタバタ映画みたいな場面が続くけど
先日の震災ではそれに近い事が起こってたんだから笑えない。
これだけ愚かな人間達を描いておいて最後に、そんな愚かな人間達が好きだったんだと主人公にボロボロ泣きながら言わせる。
これ、僕が生まれた次の年に出版されたんだよ。

「ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘」
読了。
これは珍しい、漫画家の娘達の対談。
つまり子供から見た天才達、あるいは変人達の姿。
今、読書を止めてオハナシ書いてるんだけど
(出すアテも無いのに、思いつくと書かずにはおられんのよ)
ちょうど漫画家のでてくるものなので
奥さんが図書館から借りてきたのを
これ幸いと先に読ませて頂きました。

3人中2人の親はすでに故人なので(残り一人ははじめから妖怪じみてるな)作品から、それぞれの親が本当はどういう人だったのかを確認していく作業をしている。
なかでも赤塚不二夫の娘は離婚しているし、闘病生活も長かったので、会話にはあまり出て来ないが複雑な心境がうかがえるものとなっている。
水木に関しては朝ドラで(だいぶん脚色されているものの)雰囲気はわかっていたが、ドラマ以上に家族が好きな人だった。ただし、その愛情が家族の心情を考えてないのが可笑しい。マンガとは生きて生活していく手段で、妖怪の存在を世間に知らしめるために使っている手段だとしており、故に他人のマンガに全く関心がないという水木(赤塚、手塚作品とも読んでないらしい)は全うな変人だ。
神様と呼ばれた手塚も近年多くに人に再考察されて
時には残酷なほど子供っぽくて嫉妬深い性格だったと分かって来た。(僕の兄がオシグチさんから聞いた話では広島のコミケ中、喫茶店で「どちらが上手く009が描けるか」で吉田秋生と手塚が競っていたのを見たらしい)
神様と呼ばれる男でも葛藤し、失敗しており、生き方が不細工である。

またこの対談、皆女性なので、なぜか時折エロ話が出てくるのが興味深い。(男同士で親のエロ話はしないよなぁ)
posted by tom at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 濁書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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