2015年03月09日

字幕翻訳屋さんのお話を聞いてきたよ!!

神戸アートビレッジセンターにて聞いてきました!

『えいがのみかた#30「映画字幕のおしごと〜フランス編〜」』
お話:フランス映画字幕翻訳家、高部義之(『最強のふたり』『皇帝ペンギン』『潜水服は蝶の夢を見る』等)

以下覚え書き

・半年前から作品と台本をもらって作業をはじめるので、たいてい邦題はついていない
・翻訳者の最初の作業「ハコを割る」
映像を見ながら配給会社からもらった脚本を字を入れる場所ごとに
分割して行く作業。割って数字を付けていく
・だいたい2時間の映画で700〜1000分割ぐらい
・コメディは科白が多いのでそんな仕事には、正直ハズレを引いたと思っている
・科白の少ない映画は配給会社から「ラクだったでしょう」と値切られたりする場合もある
・字幕翻訳は一作1週間〜10日、吹き替え翻訳は2週間で1000近くの文章を翻訳し、納品
・字幕は中心人物の科白だけ字にするが、吹き替え翻訳は、脇役やノイズまで総て訳するので時間がかかる
・納品後最低でも2、3回書き直しがある
・印税はないので、映画がヒットしてもお金は入らない
・劇中の歌や詩も日本で翻訳されているものがあっても、著作権の都合上翻訳し直す。
・詩などは文字数の制限の中でいかにニュアンスを残せるかという戦いがある
・字幕は14.5文字 二行、句読点は使わない
・一秒に使える文字数=4文字、NHK=3文字(故にNHK用の字幕仕事がある)
・NHKは常用漢字に無い字は使えない。数年前に常用漢字が見直されて「誰」が使えるようになった
・吹き替え翻訳は言葉の語尾が映像の語尾の口の形に近いように考えている
・字幕翻訳家はほとんどがフリーランス 仕事はコネがないと無理
・ギャラは上映時間を10分単位で割って計算。新人なら10分=1万円もらえない
・国内のフランス映画翻訳は20人も居ない
・フランス語ー日本語は訳せる人でも、日本語ーフランス語の仕事は出来ない
・フランスジョークは日本人にとってあまり面白くない
・ゴダール作品の経験、簡単にして良いのか難解なままで良いのか分からず仕上げて、熱を出し寝込む
・ビデオの無い時代は試写室で1回だけの試写中にハコを切っていて、科白がずれたりするミスも多かった

1時間程のお話だったが、飲み物にワインか紅茶、日本茶が選べた。(参加費:500円)
聞いてる途中にねちゃったりしたら困るので紅茶にしたが、
その後で観に行った高部氏訳の「やさしい人」(監督:ギョームブラック)で
不覚にもほとんど白目状態だった。いや、映画の内容もアレだったんだけどね….。

この会面白いので、またあったら行ってみるね。
posted by tom at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | Film | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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