2017年04月23日

今期最大の事件

いやー先週明けは、凄まじい仕事上のトラブルでもう死ぬかと思った。
人間的信用も地に落ちちゃったかと思ったよ。
実は底はまだまだ下にあるんだろうけど。

帰宅途中もず〜っと落ち込んで、落ち込んで
風呂でも落ち込んで、食欲もなく
けど、最後寝る寸前に「あれでも今日はベストを尽くした結果なんだ」と思ったら
急にすっと気が楽になった。
翌日から「毎日ベストを尽くす」を心がけ、寝る前にも「今日は今日なりによくやった」と思うことにしたら
徐々にテンションを回復していってようやく週末に。

昨日偶然観たテレビでもそんな話題がのぼっていて、軽い「ウツ」だということが判明した。(自己分析だけど)
簡単な計算さえ出来なくなるという症状がもうピッタリで、思えば今週たった21個の商品を3回数え直していたことを思い出した。恐ろしい。
曖昧なものに名前がつくとこれは透明人間の影を見たようなもので、自覚さえできれば改善に向かうと思っている。

いや、こんな個人的なことは今期最大の事件ではない。
いま大事件なのは....
 
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2013年11月13日

小説「心は孤独な狩人」カーソン・マッカラーズ

ろうあ者のシンガーさんが町に住み着くと、皆が会いに来るようになる。
人々は心に溜まる不満や希望を彼に語る。
彼は静かに頷いて、いつまでも話を聞いてくれる(読唇)のだ。


空虚で不気味な物語です。
シンガーさんは心が広い救世主のように見えます。
しかし、人々は相手が頷いてくれるのをいいことに
単に鏡に映った自分に語っているのと変わらない事をしているのです。
 
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2013年06月21日

最近読んだった本の話だった

詳しい感想を書こうと思ってたんだけど、月日がたっちゃうと忘れちゃうんだよね〜。
思い出せた分だけ書くわ。

・ジャック・ロンドン「白い牙」
オープニングはサスペンスで、出てくるメスオオカミがエロくてというツカミが素晴らしい!
で、お前は見たんかい!と思うほど詳しくオオカミの行動と心理を描く。(正しいかどうかは分からんけど)
主人公のオオカミがヒトと生活する事によりいわゆる「ダークサイド」にどんどん落ちて行くのを読むのは辛いが、後半救われる部分も来る。実に面白い。

・乾石智子「魔導師の月」
シリーズの第2弾だったらしい。
翻訳本のような文体で、ボキャブラリーが豊富。読みにくい。
しかし、その読みにくさがとても嬉しい。なかなか読み終わらないのが良いのだよ。
魔法が使われるのだが実に控えめで、地に足がついている技術のように扱われている。
ただし幻覚なのか実際のアクションなのか分からない場面も多かったところはマイナス。
オーソドックスな物語なんだが、男前ばかりが主人公など少女漫画な趣味がほんのり臭うところ
女性読者には魅力なんだろうな。
奥さんが図書館で借りて来たのを読んだのだが、面白かったからこれは買います。
あ、先日ネットでサイン付新刊『オーリエラントの魔道師たち』も予約したよ。
ここ数年新刊ハードカバーを買ってない僕が買うというところから、この作家への期待度を察するべし。

・マンガ『坂道のアポロン』全9巻+BONUS TRACK
ジャズに浸る青年達のジャズのような物語が続く。
いい漫画だなぁ。悪い人出て来ないんだよ。
暴れん坊で不遇な千太郎の最後の落としどころが好き。ああ、そっちにいったのか!
ぺたっとした絵は好き嫌いが別れると思うが、カラーの表紙は非常に魅力的だよね。

・スティーヴン・キング「ダークタワー」シリーズ1+2
ライフワークと言われる作品らしいが、なんだこのチグハグな感じは?
相変わらずガツガツ読ませる勢いはあるのだが、全体的に思いつくまま書いてるような印象がする。
主人公かっこいくないぞ!
華麗なガンアクションが続くのかとおもいきや、延々ロブスターと戦ってたり、変竹林なクマと戦ったり。
だいたい、主人公が朦朧としているキング作品はハズレが多いんだが(代表駄作「トミーノッカーズ」)
もう少し続きを読んでみるか。

追記:
先日買い物先でやっていた「環境フェア」で
またリサイクル本の放出を行なっていて
どういう関連で流れて来たのか、懐かしい本が沢山でていた。
昭和のマンガが気になるあちゃんに連絡したら、すぐやってきた。
そしてワシワシと抱えてもって帰ったのは「マカロニほうれん荘」6冊と高橋亮子「がんばれ転校生」2冊。
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2013年02月26日

去年読んだ本の評

FaceBookにあげていた本の評をたれっと、コピペしてみました。
少ない!
この感想がなんの役に立つのかわかりませんが、
え〜っと、何かの役に立つでしょう!きっと。続きを読む
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2013年02月08日

「四月は君の嘘」新川 直司 1〜5巻(続く)

かつて、ピアノコンクール荒らしだった少年は、母親の死によって過酷な指導から逃れたが、
そのトラウマによって人生を謳歌することが出来ないでいた。
そこに現れたバイオリニストの少女。自由奔放な彼女によって少年の人生が再び動き始める。


少女漫画のような装丁が気になって買ってみた漫画です。
ピアノマンガと言えば「ピアノの森」を頂点となりますが、正直最近続きを買ってないんです。
なぜか僕の読みたい「ピアノの森」でなくなってきたので。
そこに出てきたこのマンガですが、絵自体が漫画というより挿絵のようなきれいな線です。
そのぶん漫画の基礎が少し抜けている感じもします。
どこかのアニメか漫画でみたことがあるような、おざなりな表現も見受けられます。
それを差し置いても、演奏のシーンが素晴らしい。じっくり魅せてくれます。
スポーツマンガのような躍動感です。上手い。
とにかく読んでみようというのなら、とりあえずはじめから2巻まで買ってください。
良くなってくるのはそこからだから。
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2012年01月18日

-キロク

・「死国」坂東眞砂子 読了。
...わりと真っ向勝負な物語だった。
死んだ娘が、恨みと嫉妬しかなかったのは、ちょっと物語的に寂しかったかな。
友人と再会する葛藤ぐらいはあっても良かったのではと。

・ipodTouch(カメラ付)をクリスマスプレゼントとして買う。
え?古い話だって?いいじゃん。
いままで、カメラを携帯したことなかったので、じゃんじゃん撮るぞーと思ってたが
意外と活用してない。
そんなものなのか!
(ちなみに前の記事の凧揚げ写真はそれで撮ったもの)

・アニメ「うさぎドロップ」全12話
ようやく見終わった。これは丁寧でいいね。
みていて「そうそうそうだよね」って思うところが多かった。
海外の評を読むと、やはりダイキチの女性へのアプローチが日本的なのが
いまいち理解できてない人が多かったのが興味深かった。
原作も面白いよ。後半は批判的な人が多かったけど、あれでもまぁいいとおもうし。

・自分の書いてる物語に引用してるくせに、いまだ読んでなかった「二十四の瞳」を読み始める。
面白い。

・今、あちゃんと2人でビートルズに関して勉強しています。
古本屋で片岡義男訳が歌詞を訳した本とかを買ったりしました。
「おとうさんが訳したものと内容が違う!」
「そら、韻を踏んだりしてるところをどう文章として訳するかで違ってくるのよ」
「ふうーん」
先日買った100円の文庫本「ビートルズ」には、以前の持ち主の書き込みがビッシリ。
気持ち悪いを通り越して、面白い。
一部をがーっと囲んで端に「この文章はわからない」と書いてたり
「このときエプスタインは何をしていたのか?」とか。

・息子さんの方が、ミニバスケットボールのクラブに入会。
週末はいつも練習で、家族の生活形態があきらかに変調。
しかたないので、残ったあちゃんと映画を観る事にしました。(…またあちゃんとかよ)
先日は個人的に好きな「静かなる男」と
大砲の弾にのって空飛ぶシーンで妙に泣けてくる「バロン」を。
次回は「ローマの休日」か、「ある日どこかで」になる予定。
(ただし「ある日どこかで」は実家からレーザーディスクのデッキを取って来なければならない)

・◇『ミラー衛星衝突〈上下〉』 ロイス・マクマスター・ビジョルド著/
小木曽絢子訳
皇帝直属聴聞卿マイルズ、惑星コマールのミラー衛星事故を調査。

キターーー!
待ちに待ったヴォルシリーズ最新刊がようやくでるぞ!
あうう、あまりにもでないので思い切ってソーゲンに「いつでるのですか?」とメールした事もあたっけ。
「いまのところ予定はありません」つって返って来たけど。
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2011年07月06日

小説/闇の奥「ザ・ビーチ」アレックス・ガーランド

バックパッカーのリチャードは、タイの安宿で隣り合った男から
秘密のビーチの地図を譲り受ける。しかし、男は自殺。
彼は、文明と観光の波に汚されていない楽園を夢見て旅立つが...


現代版「地獄の黙示録」、いや、そのもっと元ネタの「闇の奥」でありまして、同じ島の生活を描いた「蝿の王」とは少し違いますね。

大麻によるものであれ、地図を渡した男が、主人公の夢にまたは幻覚に現れて予言のようなものを託し続けるというところなどは、死者と生者の境界があいまいな南米文学の雰囲気も思いだしました。え?「ハムレット」もそうだって?そうでしたね。申し訳ありません、勉強不足です。
はじめのころの彼が出てくるタイミングが諸星大二郎の名作マンガ「マッドメン」の精霊マッドメンみたいでいいんです。
そのぶん後半の彼の扱いの軽さが残念でならないのですが...

未開の地に築かれた理想の「王国」は、長続きしません。
「王国」を保つ為にはなにかしらの秩序が必要だからです。
そういったところからも「理想」を具現化すると歪な物にしかなりませんね。
リーダー格のカップルが清潔感をかもしだしているのが余計に生臭いのです。
偽りの自由は常に、終末と血の臭いが隠されています。

主人公は心のどこかで王国に何かハプニングが起こる事を期待しながら過ごしています。
無意識に。
これは読者の心にもリンクしています。贅沢かもしれませんが、人は停滞を好まない。
退屈が人を動かし、退屈が国を滅ぼす。

暑くて、緩くて絵が浮かぶような素晴らしい物語ですが、
主人公の考えがもう少ししっかりしていた方が
もっと面白くなっていたと思います。
あと、クライマックスというか終わり方がちょっとショボいかな。
息切れしてますね。
どうせショボくさせるなら、おもいっきりショボくさせないと。

ちなみにデカプーの映画化は観てません。
主人公がモリモリなデカプーじゃないような気がするし、むりやりラブシーンを突っ込まれたというのを聞いたので、ちょっと観る気が失せてます。
観た人はまた、感想を聞かせて下さい。
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2011年06月23日

「短編マンガのベスト10本」を考えてみるの2

今回は坂田靖子です。
多作な彼女の傑作な一冊といえば、これはもう「闇夜の本」を推します。
その中の「大嵐」は同じキャラで他の話もでたから残念ながら却下。
「非常識な死体」のオチは好き。フレドリック・ブラウンの短編みたい。
(たしか彼女、ブラウンの小説マンガ化してたっけ)
けど、この本の中でも一番ロマンチックなのが最後の

「神が喜びを下さるように」


ですね。
これは悩まなかった。

リチャード・マシスンの「縮みゆく人間」に
ジャック・フィニイの「大胆不敵な気球乗り」を足して映画「素晴らしき哉人生」を
まぶしたような、とてもホクホクした作品です。
クリスマスの夜に「大災難PTA」を観て、この一編を読めば
次の朝吊るした靴下に必ずプレゼントが入ってることでしょう。
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2011年06月20日

「短編マンガのベスト10本」を考えてみるの1

僕自身の「短編マンガのベスト10本」を考えてみようと思います。
選考の条件として、

・ページが40ページまで
・連作短編はのぞく
・その後連載作品になったものはのぞく


くらいでしょうか。
連載作品とは別にしたのは
それ一本で完結しているところが重要だとおもっているからです。
あ、ちなみに順序は不同ですよ。

ということで、昨夜のふとんの中でぼんやりと考え始めたのですが
僕自身の「マンガどっぷり期」にはいったのが80年代のいわゆる
「ニューウェーブ」世代が出て来た頃ですので自然と
その時期に出て来た作家がほとんどになります。
あくまで個人的で、資料も見ずにふとんの中で考えたものですので
そこんとこよろしく。


まず、大友克洋から一本。
...いきなり選べない状態になったわ...。

「Fire-Ball」は、ニューウェーブのはじまりといわれた傑作ですが
ラストのコマ、奇麗なんだけどページが足りなかったようなかんじがします。

「武器よさらば」は描いた絵をビデオ撮りしたものをプリントして貼付けることで
マシーン視点を再現したという画期的なアイデアに、リアルな戦闘スーツの設定、
不細工な戦闘ロボットのデザイン、しかもラストに笑わせて終わるという、見事なものです。

「宇宙パトロールシゲマ」初期の傑作で、大森一樹が映画化しかけたけど30分以上の尺に出来なくて挫折したとかどうだとか。エスエフであり、緊迫した空気を持ちながらも
芯に大学生のダラダラしてるけど楽しそうな「青春」が描かれているのが実に楽しいんです。

「SOS大東京探検隊」は『おばあちゃんがファン』の人がいるところに出てくるシーンが傑作なので選んじゃいました。

このままだと大友克洋だけで10本になっちゃうので、ぐぐぐぐと悩んで
泣きながら、一本を選ばせていただきます。

【審議中】
    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'


「武器よさらば」

コマ運びの巧みさ物語のシンプルさは、海外でも通用する作品です。

一本考えるだけでも疲れたので続きはまた今度です。
それまでに思いついたら誰の作品でもいいから紹介してね。じゃ。
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2011年03月03日

恐るべき双子「悪童日記」アゴタ・クリストフ

戦時下、双子が粗野な祖母に預けられる。
彼らは生きる為の術を身につけて行く。


彼らが書いた短文の日記を読むという形式の物語。
物事の感想は書かない、曖昧な事は書かない、実際あった事だけを書くというルールを課している。
読者は彼らが見たものしたことの中に、顔をしかめながらも黒いユーモアを見つけるだろう。

双子はケナゲというより、猫のようにずる賢く育って行く。
読んでいて良い気持ちになる事は一度も無いのだが
彼らの行動を、悪事とくくるには難しい。
周りの人も悪事といえばそうかもしれない、モラルに反するようなことを事をしている。
変態将校も、金で貧しい女を買う司祭も、この物語の中では許容範囲の中だ。
そして、彼らの町の外、もっと大きなスケールで何かが動いており
個人は何の抵抗も出来ないのだ。
人々は、お互いを叩き合って鍛えていくように、デリケートな部分も叩いて不感症にならなければ生きて行けない時代を描いている。

ざらざらした感じがずっとつづくが、面白い。

ラストは少し「あれ?」と思った。
2人の行動が意外である。

これは、続編も読んでみたいと思った一冊。
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2011年01月14日

青空文庫未収録短編「白い壁」作:新美南吉

「白い壁」

 お城のへいの下の日だまりで、手まりや、おはじきをしている女の子たちは、うたいました。
-城下さかえて、城主さま、若い殿ごによめもろてやる。
-若い殿ごの花よめごりょは、遠い三河の城主のむすめ。
 正矩は、お城の若君でした。おとうさんは城主でした。そして正矩は、おとうさんの、たったひとりのむすこでありました。
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2011年01月11日

読切マンガ/オトコマエ「放課後ウェディング」作:新條 まゆ

絶版を復活させて無料公開するJコミの新刊です。

あらすじはまぁ、読んでください。

「乗り切れないうちに終わってしまった」という感じでした。
2シーンほど濡れ場がでてきますが、違和感ありありです。
この新條まゆさんは過激なシーンでも有名だったらしいですが
いくつかのインタビューでも言っておられるように「無理矢理描かされていた」ようですね。
もちろんその部分も新條まゆ作品なんでしょうが、強制されつづけると
描ける事は描けるけど、心がこもっていない場面になってしまい
結果、全体のバランスを欠いてしまっています。
そういう前知識を入れてなくても
少女漫画の顔で「お湯がはいってきちゃう!」は無いですよね。

ギャグでいくのかラブでいくのかエロでいくのか欲張り過ぎでページがたりていませんし
主人公のモデルさんの行動が想定内を出てないのが不満でした。

ともあれこの人の漫画を意識して読むという体験をさせてくれたJコミに感謝します。

追記:
表紙絵はホレボレするほど綺麗だな。
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2010年12月18日

少年マンガ/黒一点「ラブひな」全14巻 赤松健

二浪の東大受験生啓太郎が越してきたのは親戚の経営する寮。
しかしそこは元温泉旅館の「女子寮」だったりなんかしちゃったりなんかしてもうこのチョンチョンが!


いわゆるハーレム系マンガです。
ハーレム系というのをWikipediaで調べてみると
ハーレムものの男性主人公は、性的に奥手な性格として描かれることが多いが、これは男性読者が主人公に同一化しやすいようにするためである。同様の理由により男性主人公は没個性的で受動的に描かれる傾向にあり、これは「空虚な中心」と表現されることがある。
などという非常に奥深い推察がされています。
そういえば、僕の仕事でも沢山の色を使う場合、メインなるものは白か白罫線をいれた単色にするのが基本だったりします。同じことなんでしょうな。

読者にとってはいろんな女性がよりどりみどりでして、いずれの裸もおがめますし、おっぱいも揉まれちゃうのも見れます。しかも主人公に好意を持って接してきますので、うはうはこの上ない。
しかし、少し欲張りすぎて不思議な亀とか謎の遺跡、近未来メカなどが出てくるのは余計だと思いました。けっしてそこらへんが嫌いってワケじゃないけど、派手になればなるほど憧れの女性のおっぱいの価値がどんどん下がって行くようで悲しかったなぁ。
サービスが良ければいいってもんじゃないんだけどなぁ。(その点弓月光の「甘い生活」はいつでも価値のあるおっぱいが常に存在していたりするのだから不思議だ)

それでも、14巻もの長編を面白く読めましたし、最終巻の主人公のキメ台詞は良かったです。

さてご存知でしょうが、このマンガの作者赤松健が
「Jコミ」という会社を立ち上げまして
この有名な「ラブひな」全巻を無料でPDF公開しています。(テスト配布なので12月25日ぐらいで終了かな)

絶版になるマンガを広告を入れる事に寄って救って行こうという計画だそうです。
素晴らしいではないですか!
今後も
石岡ショウエイ先生 『ベルモンド Le VisiteuR』 全3巻(集英社)
新篠まゆ先生の読み切り作品(50ページ)
樹崎聖先生(原作・梶研吾先生)『交通事故鑑定人 環倫一郎』全18巻(集英社)
が待機してるそうです。

僕もはっきりいってこういう風にならなければ「ラブひな」は読まなかったと思います。
でも読んで良かった。
これで1巻で読むのをやめた「ネギま」を改めて読み直そうといった気にもなってくるから面白いよね。

年末年始が暇ならこれを機会にぜひ読んで下さい。
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2010年06月27日

漫画/イイ嫁!「乙嫁語り」2巻 森薫

実は、まだお話に入り込めてない自分がいる。
しかし、絵は美しいし、嫁は美しい。
いつも愛情いっぱいに抱きしめられているカルルクが
とてもうらやましい。

今回は、布の話が非常にいいね。
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2010年06月23日

少女漫画/教室で浮いてるコって「君に届け」椎名軽穂

高校生黒沼爽子は、その超陰気なルックスから「貞子」とあだ名を付けられ皆から避けられ、彼女自身もその生活を受け入れていたが
クラス一番の爽やか青年風早翔太との出会いにより、
自分を変えて行こうと決心する。


今人気のあるコミックスです。
貞子の超素直な性格に、逆に他の人達も変わって行く様が実に気持ちよいですね。最初に友達になるヤンキー系の2人組との誤解から邂逅までのくだりなど、久々に少女漫画読んだなぁって気分になりました。

ただし爽やか系の風早君は、どう考えても変人だと思います。
そうイイ変人ですね。メインになる貞子と風早君の心のすれ違いは、少し長かったかも。

で、今10巻まで読んだんだけど、これ、どう続けるの?
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2010年03月21日

今でもカッコいいのか、片岡義男!

片岡義男が70歳になったらしい。
しかも、最近の行動が「ぼくの小説を青空文庫に載せてください」らしい。
著作権の問題でいろいろややこしいらしいのだが
とにかく、一作目が公開された。

若い頃には文体がカッコよすぎて全く読めなかった彼の小説も
今なら読めるかもしれない。それ以上に彼の文体は、紙の本でこそ味が出てくるものと思っている。
再評価は間近だ。カッコいいぞ!片岡義男!!
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2010年01月04日

読書考

昨年末から読んでいる本がまだ読み終わっていません。
大岡昇平の「俘虜記」です。

僕にとって読書とは一種の現実逃避でして
なるべく現実から離れたもののほうが良い訳です。
だから、ハウツーものは読まない。読者に語りかけてくるような癒し系なものも読まない。じゃかましい!ですわ。
人生の教訓なんぞ物語に織り込まんかい!と。

あ、何の話でしたっけ。そうそう俘虜記。
これは二次大戦中に米軍捕虜になった作者の収容所の話です。

通勤電車に乗るたびに心の逃避した先はニッパ小屋の収容所、
クリスマスイブも、大晦日も、元日も、心はずっと収容所生活です。
ちなみに大岡氏の性格はウンコです。

....少し本選びに反省しています。

今年は面白い本に出会いたいですね。
さらなる現実逃避を期待して!
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2010年01月03日

絵本「しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん」高野文子

「こどものとも」で
去年の春から待っていた絵本がでました!
勿論「こどものとも」ですから例の薄い冊子形式ですね。410円でした。

「しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん」


高野文子といえば、80年代初頭「マンガニューウェーブ世代」として大友克洋さべあのま高橋洋介などらと出現し、以降常に進化し続けている天才漫画家です。

今回のこれは、物語というものでもなく、昔の子どもたちが寝る前にとなえていたおまじないを現代風に描いてみたという内容です。

冷えた手足の表現に感服しました!天才は健在です。
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2009年12月10日

漫画/はっけよい!「よつばと!」9巻 あづまきよひこ

5歳の女の子よつばの日常をおっとりと描いたギャグまんが。
 この巻では
「予定を立てる」
「はじめてぬいぐるみを買ってもらう」
「とーちゃんのつくったコーヒー」
「焼肉屋さんにいく」
「気球の大会を見学」
といったお話が載っています。(「佐藤さえの本棚」レビューママ)


いやいやアマゾンのレビュー読んで「読者ってコワイ!」って
しみじみ思いましたね。
「もう買わないかも」なんて書いちゃうんだね。正直にもホドがあるよ。
確かに、今回はテンションちょっと下がってるかもしれないよ。
8巻の、どこの町でもあった「秋祭り」を丁寧に描いた話は
「子どもの生態を上手に描いた漫画」という位置から、もうひとつ上のレベルにすっと移動したように感じたぐらい見事だったからね。実に奥深い名エピソードになってたと思います。
そのあとの1年後に出た本です。
じゃあ、今巻は手を抜いていたのかというと、おそらく8巻よりも手の込んだ事をしていると思います。
皆が違和感を覚えるという焼き肉の話が実は一番凝ってるのではないでしょうか?(気球話は秋祭りと同じ構成かな?)こういうものを生で読める日本人はとてつもなく幸せなんですよ。
僕はどうしても「こんな漫画がこれだけのレベルで書き続けられるのか?」と書き手の立場に立って考えてしまうので、そう思っちゃうのかな。

毎回ヒットするギャグが必ずあるんだけど、今回は「はっけよいのこった」とか、「ジュラルミン立った」とか。みんなが違和感をもった「あさぎとぐるぐる」も、作者に寄る微妙な釣りであると想像。結局とうちゃんはダレともくっつかないよ。あさぎはもともとそういう性格やんんかw。
あ、ちなみにウチでよく活用されているよつばギャグは「がー!」と「シャー!」かな。
このマンガは「よつばの妄想(?)否定せず、まわりの大人達が参加する」という姿勢が物語を楽しくさせてる重要素だと思うんですが、
これが、我ら大人が実生活でできるのか?つうと、意外と出来るんですね。しかも参加すると面白い。お笑いでいうところの「ノリつっこみ」のつっこみ無し状態ですよ。照れずにやってみると、新しい発見があるかも?!

晩ご飯の肉じゃがの醤油がチョト濃いくらいで「離婚じゃあ!!」とちゃぶだいをひっくり返す読者にはもうちょっと我慢して欲しいけど
...まぁ、どれだけ期待されてたのかという裏返しなんでしょうね。
自分も他の映画とか小説のレビューでは、同じような事をしてるかもしれないなぁ....。見苦しいので、ちょっと控えます。

とにかく、作者には好きなようにかいてもらいたいです。
そして我が家では、この9冊をことあるごとに読み返して、次の巻が出るのをあわてずに待ちます。
そうこの作品は、歴史上の人物が名言をのたまいながら暴れる大河漫画や科学考証バリバリ漫画と同じぐらい
いやそれ以上に、読み返すに値する漫画だと思っています。
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2009年11月26日

なんと続編執筆中だって!

前作のエンディングで母のウェンディ、料理長のハロランと共に逃げ延びたダニーは、続編では40歳となりニューヨーク北部地方に住んでいる。末期患者のホスピスに勤めているダニーは、病棟勤務員として働きながら、死後の世界へ行ってしまった患者を救済する仕事をしているという設定で→
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